時姫

第2話

それはある日の朝、遠野家の屋敷で起きた奇妙なことであった

遠野志貴は何時もの変わりなく目を覚ますところから始まった

「う〜んなんか変な感じだな」

気だるいとか風邪を引いたとか感じではなく変な違和感があった

「何だろうなこの感じは・・・変なウィルスに感染したかな?」

そんなことを考えて着替えを終えて部屋から出ると

メイドの翡翠がたっていた

「あれ、翡翠どうしたの?」

しかし目の前に立っているにもかかわらず全く反応しない

様子が変と思い方に手をかけてみるがやはり反応しない

ゆさぶっても軽めに頬を叩いても反応が無く

思い切って胸をつかんだりスカートをめくったりしたりもしたが

やはり反応が無い

「どうなっているんだ・・・・人形?」

しかし触れたときの感触で人形では無いことは解っていたが

いったい何だか解らない気がして外を見てみると可笑しい事に気づいた

「あれは・・・」

外には鳥が飛んでいたがその鳥が空中で停止しているのであった

「あっ、そうかこれはレンの夢か」

彼の身の回りにはレンという名前の夢魔の使い魔がいる

彼女は相手を自分の作り出した夢の空間へ誘うことが出来るのだ

これも彼女の作り出した夢の中と思ったのだ

「それなら納得できるよな、何だそうか」

そう納得した志貴は廊下を歩いていたらレンを見つけると

転倒しそうになっていたが空中で停止したままだった

レンの作り出した夢では本人は対象外なのだが

これを見た志貴はなにやら不安を感じてきた

台所を通りかかったら朝食を作っている最中の琥珀を見つけた

「琥珀さん・・・あの」

近づいてみるとなにやら様子が可笑しいと思って前に回ってみると

彼の着ている割烹着の帯が解けて前の部分が完全に服の中が

見えている状態で琥珀本人は気づいていない表情で

朝食を作っていた状態で止まっていた

「一体・・・これって」

とにかく割烹着をしっかり整えて着せて落ちていた帯を適当に結んで台所を後にした

・・・が、志貴が行った後に適当に帯を結んだ為にまた解けてしまって今度は割烹着が完全に脱げてしまった

居間へ向かうとそこには秋葉とシオンがテーブルの上で立っていて

自分のスカートをめくっているのであった

「!!!!」

それを見た為にとても動揺してしまい転倒してしまった

二人を机から降ろしてスカートも元に戻してアルクェイドの元へ向かった

彼女ならこの影響を受けていないと思ったからだ

町は完全に時間が止まっておりまるで人形みたいに人々が動いていなかった

公園を通りかかったときアルクェイドを見かけたが

彼女も止まっていたがその状況に驚いていた

何故なら天敵のシエルと下着姿で抱き合って口付けしていたからだ

「!!!!」

流石にこれには刺激が強すぎた為か少し鼻血を出してしまった

気が付くと周りには秋葉やシオン、琥珀に翡翠が回りに立っていた

しかもシオンと秋葉はスカートが無く

琥珀も割烹着の下は何も無く、翡翠も下着姿だった

「う〜ん・・・・」

流石に耐え切れなくなってしまいそのまま気絶してしまった




「はっ!!・・・・・」

気が付くと自分のベットで外を見ると鳥も動いており

時計もちゃんと動いていた

「何だ・・・やっぱり夢か」

その事に安心したのかガックリと脱力した

「あんな夢見るなんて、どうかしているのかな」

そんなことを言って居間に向かうと

アルクェイド・秋葉・シエル・シオン・琥珀・翡翠がいたのだが

彼女たちは下着姿でお色気満載のポーズで立っていたのだった

「・・・・・・・・・」

それを見た志貴はまたしても気絶してしまった

「あらら、気絶してしまいましたか(汗)」

突然空間からタキシード姿の男性が現れた

「彼は彼女たちに結構遊ばれているから、その仕返しもこめて

彼女たちの時間を止めてしまい・・・志貴さんにいい思いをプレゼント

のつもりでしたがやり過ぎましたね」

男は志貴を居間の椅子に座らせるとアルクェイドたちを志貴の周りに

立たせて、アルクェイドは後ろから志貴を抱いているようにさせて

彼の頭の上に胸を乗せるような形にさせた

琥珀と翡翠は二人で左右の頬にキスをさせて

シエルと秋葉は左右の両手の人差し指を持たせて口の中へいれて

最後のシオンは志貴を抱いて口付けという形にさせた

「今回はこれくらいと言うことで・・・・次からはもっと考えておきましょう」

そういうと男は空間の中へ消えていった

当然気が付いた志貴がビックリしたのは言うまでもない




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