時姫

第1話

「うにゃ〜、暇だにゃ〜」

とあるマンションの一室で明らかに外国人と思える女性がゴロゴロしていた

アルクェイド・ブリュンスタッド

真祖の姫と言われる吸血鬼なのだが普通の吸血鬼とは違い昼間でも活動できて本来感情の持たない存在なのだが

とある事情により天使爛漫であーぱーな性格になってしまったのだ

遠野志貴という高校生と半ば無理やり恋人になっているのだが

そんな彼が最近テストが近いから暫く彼女と付き合うことが出来なくなってしまったのだ

「あぁ〜、テストって一週間でしょ・・・サボっちゃえばいいのに」

なお、人間社会にはそれほど詳しいわけではないので志貴の事情なんてお構いなしなのだ

しかし彼の機嫌を損ねたくないので大人しくしているのだった

「暇だにゃ〜」

本日3度目の暇と言う台詞

その時部屋の中にオーロラみたいなものが現れそこから科学者風の男が出てきた

「あんた誰」

「あっ、すみません・・・人が住んでいましたか、失礼」

「ちょっと待ちなさい」

突然男をアルクェイドが捕まえた

「あんた何者・・・返答しだいでは・・・・」

「話す話す、話すからアイアンクローはやめて!!」


それから彼の話を聞いて彼が平行世界の科学者であって

調査の為に様々な世界へ渡っていることを話した

「へぇ〜、そんなことをやっているんだ」

「まぁね、自己紹介が遅れたけど僕の名前はメルト・・・これでも元の世界では有名なほうさ」

「それじゃ今までも何か作ったの?」

「癌治療用の医療機器でしょ、オゾンホール修復の装置、放射能除去装置、さっき見た時空転移システムなどだね」

「凄いじゃない」

「有難う、ところでさっきその志貴って人が構ってくれなくて暇だって?」

「そうなのよ・・・貴方の発明で何とかならない?」

「そんな都合のいいこと出来ますか(汗)」

「ぶ〜」

かなりふて腐れてしまって機嫌を損ねたらしい

そこで・・・・

「代わりにこれを貸してあげるよ」

そういわれて渡されたのは腕時計だった

「何これ?」

「時間を止められる時計って言ったら信じる?」

「あははは、まさか・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・マジ?」

「・・・・・・マジ」

「流石平行世界の科学者」

「どういたしまして」



=その日の夜=


その後メルトから貸してもらった腕時計をつけて町へと出歩いた

「さてと、これを使って志貴と遊びたいけど・・・その前にどうしてもやっておかないといけないことがあるのよね」

怪しくニヤリと笑うと早速時間を止めてとある場所へ向かった

そこは敵対関係に当たる「埋葬機関」に所属し志貴の学校の先輩であるシエルのアパートだった

時間を止めたのがまだ着替え中だったようで下着姿で服を脱ぎ終わったとことで止まっていた

「こんばんは〜シエル、元気してる♪」

アルクェイドの挨拶にも無反応で顔をつねっても顔色一つ変えない

「あはは、こんなに無防備なシエルはじめて見たかも・・・よ〜しもっと遊んじゃお」

その後シエルで色々なポーズをとらせたり、ベッドの下の自作の恥ずかしい詩を大声で読んだり

シエルの尻に顔を擦り付けたりとやりたい放題やっていた

「さてと、そろそろ始めましょうか」

アルクェイドはシエルを全裸にして町へと向かった

そこへドラム缶を持ってきた

実はこれはドラム缶の中身は人間が耐えられないほどの暑さの熱湯なのだ

いつの間にか彼女が用意して持ってきたのだった

それを街中へ持っていってシエルを熱湯の中へ入れて彼女は目の届かない遠くの場所へ逃走して時計のスイッチを押した


○×△□◎#$%!!!

何処からとも無く声にならない悲鳴が聞こえた

「あはははははは!!・・・あ〜面白かった♪」

そういってアルクェイドは満足して帰っていった


=翌日=


「なぁ、今日シエル先輩全身大火傷で学校を休んでいたみたいなんだけど」

「えぇ?そうなの」

「よくは知らないけどまだベッドから動くことが出来ないんだって、アルクェイド・・・・昨日先輩と何か揉めた?」

「何もやっていないよ、志貴は心配性ね♪」

「それならいいけど」

それとは裏腹にアルクェイドは心で爆笑していた

(あぁ〜すっきりした・・・・さて次はどんな風にして遊ぼうかにゃ〜)


シエルに仕返ししてかなり大満足していた姫君であった(汗)



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