クイーンズブレイド 〜時空の旅人〜

第一章

4年に1度開かれる女王を決める闘技会・クイーンズブレイド

この大陸では建国から続く伝統に従い、

最も強い女性がこの国を支配できる。

12歳以上の女性であれば、たとえ他国の者でも、

人間でなくとも、知的生物の女性であれば参加が認められる。
そんな大陸に一人の人物が足を運んでいた

その服装は現在の時代の服装でジーパンにTシャツといった

カジュアルスタイルの服装の女性だった。

彼女は黒田和美

アニメが好きなちょっとオタクな普通の高校生なのだ

なぜ彼女がこのような世界にきたのか

それは1週間前にさかのぼる

〜和美の部屋〜

ある日彼女は自分の部屋で宿題を終わらせて

大好きなアニメのDVDの鑑賞をしていた

「遊戯王5D'sはやっぱり最高

私も遊星と一緒にデュエルとかやってみたいな〜」

彼女はアニメの世界に行って見たいと度々思っているのであった

そんな時に

「その願い事かなえてあげようか?」

「えっ?」

声のする方を向いてみると背中に天使の羽が生えた

虫くらいの少年が現れた。

「えぇ!な・何なの!?」

「初めまして、僕はシルクといいます」

「よ・・・妖精?」

「いいえ、人間に分かりやすく言えば神様です」

「神様!?・・・こんなちっこい妖精が?」

「正確に言えば僕は見習いの神様で

今は進級試験の受けているんです」

「神様の進級試験?」

「はい、合格できれば正式な神の一人として認められます」

「でも・・・神様って・・・・」

「貴方は神様は一人しかいないと思っているかもしれませんが

神話や伝説では多くの神様が登場しているでしょ?」

言われてみれば『天照』や『釈迦如来』、

外国にも『ゼウス』や『オーディン』と言った神がいることを聞いたことがある

「それで話を戻しますが、僕がその試験に合格するためには

人間の願いをかなえてその人が満足すればいいんです」

それで和美は納得した。

シルクは自分の願いをかなえに来たのだ

こんな機会がきたら絶対やってみたかった事

「アニメの世界へ連れて行って!」

「それが願いですね、ではどの作品にします?」

そう言われるとどれにしようか迷ってしまう

アニメのDVDを探ってみて一つの作品を見つけた

『クイーンズ・ブレイド』

「よし、これにしよう」

「それで良いですね、ではいきましょう」

そして彼女たちはクイーンズ・ブレイドの舞台となる大陸にきたのだ

「遂に来たわ、今でも信じられないわね」

「最初に説明をしますね、この世界に来るにいたって

貴方の身体能力を上げておきました」

「えっ!?」

「あの作品はバトル作品ですからね、当然でしょ」

「まぁ・・確かに」

「それとこの世界では貴方は死なないようにしてあります」

「何でまた?」

「基本的に私たちは人間の守護者ですからね

ましてや進級試験で願いをかなえる側の人間を困らせる

ことをしてはいけませんからね」

「確かにそうよね」

「それと何か武器や能力のリクエストはありますか?」

「武器や能力ね・・・・」

少し考えて

「この作品の時代にはない銃がほしいわね

それもエネルギー弾を発射するタイプのやつで無限に使えるやつ

あと剣道や居合いが得意だから日本刀をお願いするわ」

「よし分かった」

そして和美に日本刀とビームガンが渡された

「他には?」

「そうね、光を使う能力が良いわね・・・必殺技とかを使う時に

最後に時間を自由に操れる能力を頼むわ」

「良いだろう」

こうして光と時間を操る能力を得たのだった

「それと最後にこれを与えよう」

渡されたのはこの大陸のお金とトランシーバーとリモコンであった

「そのリモコンは現実世界に戻るものだ

リモコンのスイッチを押すとすぐに現実世界に戻れる

そして現実世界ではまたアニメの別の世界にいける」

「すごいじゃないこれ」

「君の場合一つの作品に満足するとは思えないからね

そっちのトランシーバーはいつでも僕と連絡が取れる代物だ

何かあったら僕に連絡をしてくれ」

「分かったわありがとう」


・・・・ということで現在にいたる

「さてと、お金も手に入ったし今日の宿を決めますか」

現在和美は賞金稼ぎとして生計を立てており

正義の味方の賞金稼ぎとして大陸では少しは名が知れている

するとそこへ

「ねぇ、ちょっと」

声がしたので振り返ってみると

そこには左腕の篭手が爪になって

槍を武器にしている少女が立っていた

(この子は確か、レイナの妹の近衛隊長のエリナ)

因みに彼女はこれまでレギュラーの美闘士には誰一人あっていない

その為少しテンションがあがっていた

「貴方、最近名の知れた賞金稼ぎよね」

「えぇ、そうよ」

「一つ聞きたいことがあるんだけど」

「もしかして、ヴァイス伯爵家のレイナお嬢さんの事?」

「どうしてこれから言おうとしたことを知っているの?」

「貴方の事は少しだけ知っているんです

それにレイナさんが家を出てクイーンズブレイドに参加したってことは

うわさで少し聞きましたがちょっと信じられなかったけど・・・

その様子なら本当のようね」

「なら話が早いわね」

「でも・・・今どこで何をしているかは私には分かりません」

「・・・そっ、邪魔したわね」

エリナが後ろを振り向いて去ろうとした瞬間

和美は力を発動させた

「ですが、折角なので私と暫く付き合いませんか?」

エリナにそういうが彼女はまったく反応しない

和美が手を目の前で振っても無反応で胸を触っても反応しない

そればかりか周りの町の人も人形のように動いていない

和美が時間を操る能力で時を止めたのだ

エリナを近くの宿屋に連れて行って部屋の中へ入った

「さてと、失礼しますねエリナちゃん」

来ている服をや防具を外して両胸があらわになり

和美はその胸に顔をうずめさらにエリナの首筋をなめた

「可愛い・・・これからが楽しくなりそうね」

本人が知ったら激怒するようなことを和美は楽しんだ

エリナを抱き枕かぬいぐるみのように抱きついて

甘えているのであった




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