不止身日記

〜1〜

時間軸を外れてから俺の体感時間で24時間が経過した。
この現象が永久に続くのではないかと思い始めている。

下半身の二つの穴に試験管やリコーダーを挿された
化学教諭や音楽教諭、ひとしきりバッドで尻を叩き、
今はバスケットゴールに逆さ吊りになっている体育教諭も反応なし。
初体験の相手となった保健室の美人教諭も、散々の行為にも関わらず
依然として瞬きひとつしない。

俺が今いる教室の生徒たちは男女問わずみな全裸で、
約半分は女子が男子のものをくわえ、
もう半分は男子が女子のあそこに指を入れている。
もちろんすべて自分で暇つぶしにやっていたのだが、
それももう限界に近づいている。

自分にとっては数時間が経過していても、
現実の時計はその半分ほどしか経過していない。
そう、時間は進んでいるのだ、ただし……、
俺が目を閉じている間に。俺以外の時間だけが。だが。
しかもなぜか停止中に様々なことをしても、
みなそれに気づかないまま過ごすようなのだ。

たとえば、目の前でチョークを持ったまま止まっている
数学教諭、今は全裸であそこに大きなコンパスが
挿さっているが、俺が数分間、目を閉じると、
その状態のまま黒板の文字だけが増えていて、
彼女が異変に気付かないまま仕事を続けているのがわかる。
生徒たちも、くわえたまま、指を入れたまま、
ノートに黒板の内容を書き写していることになり、
とても異様な光景となっている。

さて、この現象が始まったのが今日の正午。
ひとしきり悪戯をしたあと、疲れて6時間ほど眠ったので、
現在停止時刻は午後6時。部活動も終わる時間帯である。
俺はこのクラスで一番タイプの女子と下校することにした。
数秒間、目を閉じてはついていき、閉じてはついていき、
俺が制服を脱がせたまま、つまり全裸で街を歩き、
電車に乗り、コンビニによった彼女の家に着いたのは、
停止時刻7時ごろのことである。

彼女は母、姉、妹の三人と共に暮らしていた。
父親は地方へ単身赴任中らしい。
大学生、高校生、中学生の娘を同時に持って、
母親も大変だろう。
キッチンで夕食の準備をしていた母と姉、
自分の部屋で勉強していた妹の服も脱がせると、
俺は全裸の彼女たちと同じテーブルについた。

今日のメニューはカレーライスのようだ。
俺は母親の皿を奪うと、先にそのカレーを平らげてしまった。
目を閉じるが、母親は気にすることなく娘たちと会話している。
一人前では物足りなかったので、手ごろなサイズの妹の分まで
食べてみる。こちらも反応なし。
しかし、さすがに夕食抜きというのはかわいそうなので、
俺は残り二人のカレーライスを半分ずつ皿に移してやった。

全裸のまま食事を続ける女たち。
俺は妹の鼻の穴に野菜スティックを挿したり、
姉の頭にドレッシングを一瓶まるごとかけたり、
母親のあそこにゆで卵を詰めたりしながら過ごした。

夕食後の団欒の時間も終わると、入浴の時間である。
途中で誰が入ってきてもかまわないので、一番風呂に入る。
順番は年の若い順だった。
彼女と妹は後の楽しみにとっておいて、
姉と母親は体を洗っているとき、あそこにボディソープを
塗りたくって挿入してしまった。

妹は、夜寝る前のトイレに入ったところで挿入した。
処女だったが、用をたす前だったので血は流された。
ついでに俺もしたくなったので、部屋で勉強していた姉の
頭上で済ませた。シャワーはさっき浴びたので、
彼女はこのまま眠ることになるだろう。

いよいよ本命の彼女だ。
ベッドの中央に寝て、彼女を待つ。
目を閉じていると、明かりが消えたのがわかり、
彼女が布団に入ってきて、俺の隣に寝たのがわかった。
目を開ける。彼女はまだ目を閉じる前だった。
とりあえず布団をめくり、着てしまっていたパジャマを脱がせる。
あそこに指を入れたり舐めたりして十分に濡らしてから、
ゆっくりと自分のものを挿入する。
想像以上の気持ち良さだ。
今日はこのまま眠ることにしよう。

翌朝。
再び全裸にした彼女たちと朝食を共にする。
なかよく味噌汁の椀をかぶり、
ワカメが顔に張り付いた状態でご飯を口に運ぶ四人(正確には、
そんな状態のまま静止している家族)を見ながら、
今日は大学生の姉についていこうと決めた。

全裸にランドセルを背負い、またはカバンを持って家を出る二人を見送り、
俺は裸エプロンで洗濯物を干す母親を見ながら、姉の支度を待つ。
やがて昨夜の俺の排泄物と味噌汁の臭いを漂わせながら出発する
姉のあとに続いて、俺もこの家を出た。

十数分後、俺は朝の通勤・通学ラッシュでも比較的ゆったりできる
女性専用車両にいた。
スーツ、ブレザー、セーラー服、黄色い帽子にランドセルといった
多種多様なファッションの中に、一人だけ全裸というのもかわいそうなので、
俺はかたっぱしから利用客の服を脱がし、
切符に財布、携帯などを移したカバンを手に持たせると、
脱がせた服を走行中の窓からすべて投げ捨てていく。

一気に肌色になった車内を歩いていると、
そのうち一人の顔に見覚えがあることに気がついた。
とても曖昧な記憶だったのでとりあえずカバンを拝借して調べると、
思った通りそこにはあるテレビ局の番組資料などが入っていた。
少し前に見たバラエティ番組で、その局の女性ADが
出ていたのを覚えていたのだ。
俺はターゲットを彼女に移し、都心にある仕事場まで
お付き合いするこにした。




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