橘幸太郎の暇つぶし

夏休み編3

=とあるホテルの一室=

「ここは・・・」

一人の少女、アル・アジフが気がつくとそこは

ホテルの一室のベッドの中だった

「気がついた?」

そこに現れたのは橘幸太郎だった

「いやぁ、びっくりしたよ・・・突然女の子が部屋に出てきて倒れたんだから」

(倒れた?・・・ブラック・ロッジの追っ手から逃れたのか?)

理由は全く分からないがどうやら追っ手を逃れたらしい

(しかし分からん・・・なぜ急にこのような場所に)

ついさっきまで街中を走り回っていたのだが

突然一人の青年にホテルで保護されてベッドに寝かされていた

少々混乱したがすぐに冷静になり

(とにかくここに長居は無用じゃな)

「ちょっと待ってて、飲み物持ってくるから」

ホテルの冷蔵庫の中から飲み物を取りにいった時

アル・アジフはその隙にホテルを出ようとした

ドアを開け部屋を出たら

どういう訳か部屋に入ってきたのだった

(なっ・・何じゃ!?)

今さっき部屋を出ようと足を踏み出したら

幸太郎の部屋に足を踏み入れていたのだった

「どうしたのそんな所で?」

幸太郎が缶ジュースの飲み物を持ってきて部屋の入り口にやってきた

アル・アジフも冷静になって

「なんでもない、短い間じゃがお主には礼を言う」

「あれ・・どこに行くの」

「聞かんほうがよい・・・これ以上我にかかわると面倒なことになる」

「面倒なこと」

「それは知らなくてもよい」

そういうと部屋の外に出て幸太郎の方をむいた

「さらばじゃ、世話にな・・・・・・」

と途中でアル・アジフが喋らなくなった

それだけではない瞬きも身動きも一切しなくなった

「もうかかわっているからね」

幸太郎がこの世界の時間を止めてしまい

彼女はおろかこの世界の宇宙全体の時間が止まったのだ

「もっと安全な逃げ場があるからそっちに匿ってあげるよ」

そういうとアル・アジフを担いでどこかへと消えていった


=とある遺跡近く=

「おや、あなたも旅の途中ですか」

「はいそうです」

「そうですか、なら途中まで一緒に行きませんか?」

「はい、いいですよ」

「名前がまだでしたね、僕は橘幸太郎です」

「楠舞 神夜です、よろしくお願いします」

「こちらこそ、しかし変わった名前ですね」

「そうですか?」

「はい、かぐやってあまり聞かない名前ですから」

「ありがとうございます」

「別に褒めたわけじゃないんだけど・・・まぁいいか」

ちょっと苦笑いした後に幸太郎は

「そろそろ行きましょうか」

「そうですね、それじゃ・・・・」

再び時間が止まり神夜も動かなくなった

「しかし、この人胸が大きいな・・・」

そういって連れ出していった


=幸太郎の別荘=

「夏休みもこれだけ長いと退屈じゃないか幸太郎?」

「君からもらった、リモコンのおかげで楽しんでいるよ」

「変なことに使わないでよ」

「承知しているよ」

そういってメルトとバーベキューをしている幸太郎の別荘の

地下室では時間の止まった、ゼオラ、神夜、アスカ、アル・アジフ

が飾られていた

洋室のような部屋で

アスカは神夜のスカートをめくって自分胸を彼女の胸に

押し付けるように当てているように抱いて

なめるように口付けをしていた

神夜もアスカの黄色いワンピースのスカートを大きくめくり

アスカの尻の部分をなでる様に抱いていた

アル・アジフは下着姿で同じく下着姿のゼオラに押し倒されて

首筋にキスをしている光景になっていた

ゼオラもアル・アジフも殆どといっていいほど無表情であった

その洋風の部屋はガラスケースがはられており

まるで人形の見世物のようになっていた





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