橘幸太郎の人形遊び

アル・アジフ編

幸太郎の邸の離れにある小さな家。

小さいときは時々離れに遊びに来ていた。

今でもたまに来るときがあり幸太郎にとっては思い出の場所であるであった。

そんな彼が今日も一人で離れにやってきた。

「こんにちは」

家の中には人影があったが幸太郎の声にまったく反応する気配がない。

幸太郎の声にも微動にもせず瞬き一つしていない。

そこにはまるで生きているかのような人形があり今にも動きだしそうな

気がするほどのできであった

「今日は着せ替えを楽しもうかな」

紙袋の中はいろんな服が入っていて全部女性用であった。

そして明かりをつけるとその人形はアル・アジフだった。

元の世界で時間を止めて幸太郎が自分の世界につれてきてしまって

時間が止まったままになってしまったのだ。

彼女の時間を戻すためには元の世界へいって時間を動かすことである。

暫く彼女を自分の世界において置こうと思ってこの離れにおいているのだった。

今着ている白いワンピースの様な服を脱がせてスカートの短いメイド服に着せ替えてポーズを取らせてみた

「・・・・可愛いかも」

他にも体操服に着せ替え体育座りさせたり、自分の学校のブレザーの制服を着せて風でスカートを抑えるポーズをさせてみたり

チアガールにさせて片足を大きく上げて応援しているポーズをとらせたりと様々なことをしていた。

そして次の服を着せようとして服を脱がせたとき

「うわっ!?」

バランスを崩してそのままアル・アジフに倒れてしまったのだった。

「いててっ・・・・」

気がつくと幸太郎はアル・アジフ上に倒れていて口に口付けをしている状態になっていた

「!!!」

ビックリして飛び上がるがアル・アジフは身動き一つせず天井を見ていただけだった

幸太郎は彼女の時間が止まっていたことを思い出して少なからず安心したのだった

そしてアル・アジフを座らせて顔を撫でるが身動き一つせずじっとしていて

上半身裸で身に着けているもは黄緑の下着だけでだが人形のように瞬き一つしていない。

アル・アジフに抱きつくと不思議な匂いがしてそのまま意識を失ってしまった。

目を覚ますと幸太郎は抱きついたまま横になっており、アル・アジフの顔を頬擦りをしてもう一度口付けをすると再び眠りについた。




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