橘幸太郎の暇つぶし

第11話

週末の土曜日、何もすることがなく部屋でゴロゴロしていた

最近メルトも自分の世界へ帰って連絡してみるとどうやら自分の世界で仕事が出来たので暫くはこちらにこれないそうだ

仕方がないので本棚の横の壁が上にスライドし中には機械らしきものが現れそこに手を乗せると壁が横に開いて地下に降る階段が現れた

幸太郎が降りていくと一人の少女が立っていた

遠坂凛の妹で間桐に養子に出された間桐桜であって凛をつれてきた時に一緒に連れてきたのだった

当然時間が止まっているために瞬きもせず微動も動かない

服装は私服で表情も柔らかい笑顔だったので少しドキッとしてしまった

リモコンで時間を止めて外へ出て車庫へ行って自分の車に乗ってハンドルにリングを取り付けた

「メルトはこれは僕の腕時計と同じ働きをするって言っていたな」

このリングはつけたもの時間停止を無効化できる装置なのだ

さすがに時間を止めたら機械も動くことが出来ないのでこのような装置が必要となるのだ

ちなみに高校生の彼が車の運転免許を持っているのは海外で免許を取って日本で使えるように許可を受けているからだ

助手席に桜を乗せてそのままドライブへ出発した

時間が止まっているために車も止まっているので逆走や割り込みが簡単に出来て思いのほかスイスイと走っていた

しかし彼もそんなことをやっていても安全運転は守っていてもし万が一事故を起こしても巻き戻しをするつもりだ

次に映画館で映画を見ることにした

途中でコーラとポテチを買って館内に入って映画を楽しんだ

時間を動かしても他の観客は映画に集中しているために時間の止まっている桜には気にも留めないので安心して映画を見ることが出来る

その後展望台で夜の夜景をみて家に帰っていった

家に帰ると桜の服を脱がせてお湯で暖めたタオルで体を拭いた

凛と違って胸が大きくて少し抵抗があったが何とか体を拭くことが出来た

薄いピンクの下着姿で微笑んでいる無抵抗な人形となっている彼女の髪を撫でてそのままベットに寝かせた

頬を撫でてキスをした後顔を胸にうずめて眠りについた




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