超能力(第1話)

人間一度は超能力というのを見て憧れを抱いたことがあるだろう

この私、一条一樹もその一人だ

子供の頃から超能力が使えたらと思っていろいろとやったことがある

スプーン曲げ、予知、テレパシーなど

けどどれも駄目であった

それから月日が流れ高校生となった春の入学式

その日はとても天気が悪くいかにも雨が降りそうな感じがした

入学式の帰り道、早く帰りたかったので近道として廃墟の家がある

裏通りを通っていた

しかし大きな落雷の音がしたかと思ったら

運悪く雷が僕に直撃してしまったらしく体にとてつもない衝撃が走り

目の前が真っ暗になった

気がつくと僕は病院のベッドで1日中死んだように眠っていたらしい

しかし両手と両足に軽い火傷で後は異常なしと言うこととなり

早いうちに退院することができた

月日は流れ数週間後

その日は目覚まし時計をかけ忘れてしまい

遅刻になりそうなので大急ぎで走って学校へ向かっていった

この日は自分の不注意を呪った

急いで走っていたが遅刻ギリギリの時間だった

時間が止まれと悪あがきの様に心の中で叫んでいた

我武者羅に走ってチャイムがなる前に教室に入ることができて

ようやく一安心と言うことで席についた

しかし何時までたっても先生どころかHRのチャイムすらならない

何かと思って顔を上げてみると唖然となった

何故なら生徒たちが人形のように瞬きひとつしないで

全員止まっているのだから

目の前で手を振っても頬を叩いても何の反応も見せない

半ばパニックになって動いてくれと念じると

何事も無かったかのように動き始めた

何故こんな力を持ってしまったのかを考えてみると

落雷を受けた時に時間を操る力を見につけたと考えるべきであろう

それ以外この力を使える心当たりがない

この力さえあれば世界征服だって夢ではないかもしれんが

流石にそんなことはしない

この力は自分の好きなように使おうと思った

授業が始まって軽い小テストで時間を止めて

カンニングをしてあっという間に終わらせた

その後隣のクラスの女子生徒を座ったままの体勢で

服を脱がせてブラジャーをとって上半身裸にさせ

胸を揉んでとても気持ちよかった

彼女は時間が止まっているから

本人は見ることも感じることも無いので

何されているのかも分からないのであるのだ

また何か面白いことになりそうだ


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