オークション

平日の朝。ある女子高の体育館では、朝礼のため全生徒が整列していた。

校長の話が終わろうとしたとき、その異変は起きた。

体育館の中の全員が動かなくなり、物音もしなくなる。

そして体育館の外も同じ状態だった。

そう、時間が止まったのだ。

女子高の入口付近に停まっていたトラックのコンテナの扉が開くと、何人もの男達が降りてくる。

男達は女子高の敷地内に入ると、そのまま体育館の中に入っていく。

そして男達はリストを見ながら、女子高生達を確認していき、目当ての女子高生を探していく。

男達は目当ての女子高生を見つけると、その女子高生を体育館の外に運び出し、トラックのコンテナに積み込んでいく。

時間を止められた女子高生は、見知らぬ男に抱き抱えられても、抵抗することなく運ばれていった。

コンテナに積み込まれた女子高生は、別の男によって時間が止まったままになる処理が施される。

これにより女子高生は生きた人形になるのだ。

15人の女子高生が積み込まれると、全員の男も乗り込み、コンテナの扉が閉じられる。

すると時間が動きだし、体育館の中に悲鳴が響き渡る。

その騒ぎを尻目に、トラックは走り去っていった。

生きた人形と化した女子高生を載せて‥。

数日後。

あるビルの一室では、大勢の男達が談笑していた。

着ている服装や話している内容から、かなりの資産家のようだ。

部屋の壁にはモニターがあり、女子高で15人の女子高生が消えたというニュース映像が流れている。

隣のパーティールームへの扉が開くと、男達はパーティールームに移り、驚嘆の声を挙げていく。

パーティールームには女子高から誘拐された、15人の女子高生がいる、いや、飾られているのだ。

女子高生は全員が全裸にされ、円台に様々なポーズで飾られている。

円台の周囲には制服や下着、学校生活の写真、名前や年齢やスリーサイズ等が書かれたパネルが置かれていた。

男達は女子高生をじっくりと品定めすると、円台の正面にあるモニターに数字を打ち込んでいく。

この数字は女子高生の入札額である。

この場所で行われているのは、生きた人形と化した女子高生のオークションなのだ。

見知らぬ男達に裸を見られているうえに、その男達に売られようとしていても、女子高生の表情は変わらない。

15人の女子高生は、もはや商品でしかないのだ。

オークションが終了すると、女子高生は落札した男の自宅等へと送られていく。

これから女子高生達はダッチワイフ、オブジェ、家具等、様々な使われかたをするだろう。

だが一つだけ共通してることがある。

それは、二度と元の生活には戻らないということである。



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